今週のお題「カメラロールから1枚」
こどもがブランコで寝ちゃった写真を載せようと思って探していたら、数少ないチョコちゃんの写真で手が止まってしまいました。
ヨークシャテリアの男の子。名前はチョコ。
まだわたしが結婚する前で、わたしの母がペットショップで買ってきたワンちゃんです。
おうちに連れて帰ってきて翌日の夜から嘔吐下痢を繰り返し体調が悪くなって病院で検査をしたところ、先天性の門脈シャントだということがわかりました。
門脈というのは腸から肝臓に流れる血管で、アンモニアなどの毒素を肝臓に送り、肝臓で無毒化するための大切な通り道です。
シャントというのは余分な血管です。
門脈シャントはつまり、大事な通り道を通らなければならない毒素などが余分な血管がそこにあることによって、肝臓を経由せずに(無毒化されないまま)全身をめぐってしまう病気です。
また、毒素だけではなく必要な酸素や血液が肝臓に供給されずに肝機能障害を起こしてしまいます。
チョコちゃんは一時的に入院して薬で治療しました。
しかし検査しても数値の改善はみられず、手術するには小さすぎて体力も持たないことから、この子はもう助からないと先生に言われました。
その事を購入したペットショップに相談したところ、ペットショップとしては販売してはいけない商品を販売したのと同じだから返品を受け付けます、とのことでした。
わたしの母は悩んだ末、この子を返すことにしました。とても難しい決断で、何度も泣きながら話し合いました。でもこの子はまだ子犬です。できればお母さん犬のそばで過ごさせてあげたいという思いで、返す決断をしました。
返す直前、公園をお散歩させてあげたそうです。きっと最初で最後のお外のにおい。土の感触。
おもちゃを1つ持たせてあげて、さようならをしたそうです。
今でも家で最期まで看取るべきだったのか考えることがあります。
良心的なブリーダーさんだったと、信じています。
チョコちゃんは、お母さん犬の横で幸せに眠りについたと、信じています。